S様のBMW M3(E46)は、足回りの劣化によるショックアブソーバー交換でした。
もちろん、キャンペーン中ですので、SDLでフットワークを診断して、ショックアブソーバーの状態を確認し、装着後の状態を再確認という、ちょっとドキドキ物の作業です。
何がドキドキかって言いますと、装着後の結果が出なかったら、「何をチョイスしてるんだっ」ということになりますよね。。。

まずはSDLで足回りの状態をチェック。
出てきた結果は以下の通り。

数字の羅列じゃ解らないですよね。

まずはブレーキの結果。
こちらはおまけです。
フロントブレーキは、少し左右差が出ています。
リアブレーキはOK。
パーキングブレーキは効きムラが出ています。

フロントは少し弛んだ感じで、リアは左右差が出ているのと18Hzあたりの高速域で抜け気味です。
リア左の路面粘着率が45%に落ちてます。
高速道路の長いカーブなんかで落ち着かないでしょうか。
で、サクサクとサスキット交換作業に入ります。


フロント、リアともに純正を装着しております。

交換に使用するのは、BILSTEIN B12キット。
街乗りと高速走行少々であれば、十分のパフォーマンスです。


フロントとリアのアッパーマウントも交換します。


装着後、ドキドキしますね。

数字の羅列は置いておいて。。。

ブレーキの結果は大きな変化はありません。

激変しているのが解りますか。
上段と中段のグラフ、青い部分は交換後のBILSTEIN B12の働きを現したグラフです。
赤い線は、交換前のデータ参照です。
上段は前輪で、4000Nの振動を中心に伸び側と縮み側での働きです。
交換前の純正品は、7秒くらいまでしか仕事をしていません。
一般道走行時に、路面に粘着していない状態です。
中段は後輪でして、交換後に伸び側と縮み側のバランスが取れた状態です。
フロントの路面粘着率は、BILSTEIN B12らしい一般道と高速走行の両面で安定した減衰力を保っています。
リアは、高速走行で後輪のグリップを考慮した減衰と言ったところでしょうか。
BMWの純正の味付けに、少し固さをプラスした足回りと言えます。

フットワーク診断を終えて、アライメント調整作業でした。

かなり時間をかけて、調整とテスト走行を繰り返しましたが、調整前と調整後の数値に違いが出ません。
理由は簡単で、ブッシュの寿命が来ていると言うことです。
アライメント調整は、ブッシュの取付位置をズラして角度を変化させるもので、ブッシュがしっかり粘りが無いと、調整してもゴムが元の位置に戻ってしまいます。
そうすると、このような結果となります。
次はブッシュ打ち変えですね。
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