BMW525i(E61)の12ヶ月点検を承りました。
パッと見た目がきれいなクルマは、点検してみると状態が良好な傾向があります。
特に理由があるわけではないのですが・・・

点検・診断は、まずバッテリーの状態を把握する事から始まります。
車種によっては、70個を超える車載コントロールユニットを正常に働かせるためには、常に一定以上の電気を供給しなければなりません。
バッテリー電圧が下がってくると、電源コントロールユニットが判断して必要な部分に電気を送るシステムになっています。電気が送られなかったコントロールユニットは、正常に働かないか休んでいる事になります。
また、バッテリーが弱った状態であると、不慮のバッテリー上がりで泣く事もあり得ます。
今回は、少しバッテリーが弱い状態でしたので、充電しながらの点検となりました。

油シミひとつ無いエンジンルームでした。
ブレーキフルード・パワステフルード・冷却水などなど、油質・油量ともに問題ありませんでした。

下から見ても、オイル漏れなど無く安心出来ますね。
ここらへんのエンジンは、今のところベタベタに汚れたクルマはあまり見かけません。
10万キロくらい走ると、また話しは違います。

ベルトも問題ありません。ベアリングもしっかりした状態でした。

ウォーターポンプ・サーモスタットともに、冷却水漏れはありませんでした。
こちらはたまに不具合があるクルマを見かけます。
定期的に点検しておきたい部分です。

ATF漏れはありません。

ATF漏れの定番、ハーネススリーブからの漏れも有りませんでした。

スタビライザーリンク、状態良好です。
こちらにガタが出ると、走行中に不快なコトコト音が出てくる事があります。

ロアアームブッシュ(コントロールアームブッシュ)、良好です。
これがフニャフニャになると、停止時に不快な振動を感じる事があります。

ステアリングラックブーツ、異物の侵入を防いでいます。

写真のアップがうまくいかず、いきなり後ろに飛びます。
デフオイル漏れはありません。
新しいクルマでも、ドライブシャフト側のシールが切れてオイル漏れをしているクルマがあります。

後ろ側の足回りは、全体的にイイ状態です。
ボールジョイントやブッシュが悪くなると、ケツ振りをしたりしますので、定期的に目を通しておきたい部分です。

すみません、写真のアップがうまくいかず・・・
また前に戻ります。
エンジンとミッションの間、ここに漏れたオイルが溜まるクルマが多いです。
はい、大丈夫です。

フロント側の各アームは、ボールジョイントにガタはみられません。
しっかりと機能しています。

前側のブレーキパットは、残量が12ミリでした。
しばらくこのまま乗れます。

後ろ側のブレーキパットは、残量が5ミリです。
走行条件に左右されますが、そう遠くない時期にパット交換が必要となるでしょう。
その他、診断機でエラーコードの読み取りなどをして完了となりました。
バッテリーは充電しても少し弱いですね。
長距離のドライブが出来れば、少し回復出来るかもしれません。
http://www.stella-motors.co.jp
スポンサーサイト