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Stella Motors Today's events

埼玉県川口市のStella Motorsです。 BMW M3 M5 ALPINAのメンテナンスのショップです。
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BMW750i 全体的にクルマの調子が悪いので見て欲しい、そしてくるみ爆破処置をやりたい

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U様のBMW750iが、点検修理でご入庫でした。
アイドリングが不安定で、エンジン警告が点灯するそうです。
また、エンジン回転が上がっても、途中で制御が入ってスムーズな加速が得られないとのことでした。
また、エンジンオイルが漏れているようで、駐車場の床に茶色の液体がたまってしまうということです。

早速、診断と点検を開始しました。
コントロールユニット診断では、V8エンジンの8気筒中7気筒でのミスファイア。
ミスファイアとは、点火不良です。
混合気をスパークプラグがうまく燃焼させることができない状態になっています。
点火不良となると、点火系のスパークプラグとかイグニッションコイルを疑いがちですが、そうでは無いことがまあまああります。
しっかりとした診断が必要となります。

その他も、いろいろとエラーが入力していましたが、直接エンジン不調に関わるものではありませんので、省略します。

ある程度の結論が出ましたので、目視点検に移行します。



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リフトアップすると、エンジンのオイルパンは、漏れたエンジンオイルでベタベタです。


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エンジンオイル漏れは、エンジン下部のオイルパンだけではなく、オイルフィルターハウジングをはじめ上部の方からも漏れています。
細かい部分は、エンジンを車体から下ろさないと見えないクルマです。


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エンジン下部からの点検は、とりあえずはオイル漏れが酷いと言うことで、上からも点検をしていきます。
冷却水はホース各部からそれなりに漏れています。
もれた冷却水は、乾くと白っぽくなります。


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エンジンの奥の方でも、冷却水漏れがあり、白っぽいだけでなく、現在進行形で緑色の冷却水が漏れ続けています。


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ベルトに冷却水が垂れて、エンジンが回転をするたびに冷却水が周辺に飛び散っています。


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あっちこっちにある白い点々が飛び散った冷却水。


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エンジンオイルと冷却水が混ざった液体がエンジン熱で沸騰し、デブリになった状態。


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上記の程度の冷却水漏れだったら、たいしたことないなと思いがちですが、下から見ると相当の漏れ具合。


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ラジエターの下側から、冷却水漏れ。


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これは、ラジエターの上から漏れた冷却水が、下部にたまった状態。


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ラジエターを外すと、わかりやすいです。


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オイル漏れと冷却水漏れの点検をしながら、インジェクターを取り外して目視。
状態は良くは無いです。
見た目だけじゃわからないです、特に直噴エンジンのインジェクターは。

トラブルシューティングで、ミスファイアを検知していますが、結論は点火系では無く燃料噴射に関するものです。
そこらへんの切り分けは、もう診断の経験でしか無いです。

ユーザー様からも業者様からも、やはり直噴エンジンのミスファイアに関する質問を多くいただきます。
プラグを変えてもだめだったとか、イグニッションコイルを変えても変化が無いとか。
一応、診断技法がありますので、点検をさせていただかないことには全く結論は出ません。
実車を前にした、詳細な診断で結論づけができます。

話しが飛んでいきましたが、この車両のインジェクターは寿命を迎えています。
寿命を迎えたインジェクターは、構造上から復活することはありません。

長持ちをさせる、予防整備につきましては、弊社のサービスにあるInjector Flushが有効です。
ただし、インジェクターの修理ではなくて予防。
虫歯予防の歯磨きみたいな感じです。



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その他、いろいろと問題を抱えていましたが、先に進むためにU様にご了解を得てエンジンを下ろすこととなりました。

N63エンジンは、ホースやパイプ、配線など、事前作業が盛りだくさん。


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エンジンを下ろすためには、マフラーを取り外してトランスミッションとプロペラシャフトを外す、そしてエンジンを下ろすとなるわけですが、マフラーの取り外しは少しややこしい。
バンパーの中にマフラーエンドがあるので、周辺を傷つけないように用心。


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プロペラシャフトジョイントラバーに亀裂が出始めていましたが、今回は見送り。


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エンジンが下りて、各部を点検します。


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リアクランクシールも、劣化でオイルが漏れています。
結構な量です。

いろいろと点検をして、お見積もりをすると、ふわわ万円を軽く超えてしまう内容です。


ご説明をして、最終的にお選びいただいた作業が、「くるみ爆破処置」でした。
ラジエターからの冷却水漏れは、今回はお見送り。


「くるみ爆破処置」は、直噴エンジンの吸気バルブに堆積したカーボンを除去するメニューです。


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直噴エンジンの吸気バルブは、ほぼ皆さんこんな感じになりますよ。


もう少しアップにすると。。。


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エンジンの構造から、ほとんどのメーカーの直噴エンジンが、こんな感じになります。
詳しいご説明は、ご来店ください。
この状態になると陥る症状は、軽微なものだとなんとなくアイドリング不調。
エンジンが吹け上がりにくい。
エンジンのパワーが出ていない気がする。
重症になると、エンストしまくるなど。
エラーが入力することがあれは、入力しないこともあると。
要は、見てみないと判断できないものです。

写真で見ると、バルブにたまったカーボンが柔らかそうで、ブラシかなにかでこすれば取れそうに見えます。
が、実はカチカチに固まっています。
「くるみ爆破処置」を導入する前は、丹念にブラシとケガキ棒でシコシコやってましたが、V8エンジンをやると3~4日くらいかかります。
しかも、バルブステムの見えない側のカーボンはあまり取れません。

で、3年くらい前に「くるみ爆破処置」を導入したに至ります。

そして、「くるみ爆破処置」をやった結果は。。。


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このような状態まで回復します。
もちろん、バルブに堆積したカーボンがエンジン不調の主原因であれば、これで回復します。
今回は、インジェクターの寿命という問題を抱えていましたので、完調となることはありません。

100%の性能のエンジンが、30%まで調子を崩し、50%まで回復できたというところですね。


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すべて組み付けて、最後にロボコンのご依頼をいただき、終了となりました。

一言ではお伝えしきれないことがたくさんあります。
ご相談くださいませ。




http://www.stella-motors.co.jp
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[ 2020/02/08 14:49 ] エンジン | TB(0) | CM(1)
一気にこんなに壊れる事は無いと思うので
やっぱりこまめな修理が必要なのでしょうか?
それとも一気にここまで壊れるものなのでしょうか?
[ 2020/02/08 19:46 ] [ 編集 ]
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